ろくろ挽き 三足鉢 山野草 植木鉢かがり窯益子焼 植木鉢作家 焼物
■商品詳細 ・商品サイズ≒直径17.5mxH13cm(No.1511012) ・作家一点ものです ・画像商品のお届けとなります ・陶製品 益子焼 ■大切なお知らせ ・3980円(税込)以上送料無料ラインについて: メール便での発送商品に関して日付指定が必須、対面受け渡し等、配送方法の指定をご希望の 方は差額が発生いたしますので備考欄にてご相談ください。
北海道は3980円以上でも+1000円の配送料が、沖縄及び離島は9800円以上でも+1500円の 配送料がかかります。
・ご注文個数によっては複数個口、または他の配送方法となります。
その場合の差額は後ほど 店舗受注メールにて修正いたします。
・お使いのモニターの発色の具合により実際の商品の色と異なる場合があります。
■送料 ・配送方法の詳細及び金額はこのページの下記一覧表をご参照ください。
■ラッピングについて ・ギフトの詳細指定やメッセージはご購入手続きページにてご記入頂けます。
※ギフト対応についてはコチラ 植木鉢 山野草鉢 山野草 かがり かがり窯 ろくろ挽き 植木鉢作家 益子焼 益子 焼物師匠:時は建長5年、大雪が降り続くある日のことでした。
弟子:建長5年っていつ? 師匠:ざっと800年前のことでございます。
弟子:あー、もう入り込んじゃってるね。
師匠:夜になろうとした頃、とある僧侶が突然民家を訪ねました。
弟子:何しに? 師匠:大雪でどうにもならず一晩泊めてもらおうと思ったのでございます。
弟子:ふんふん。
誰んちに? 師匠:佐野源左衛門常世でございます。
弟子:随分設定が細かいですね。
師匠:佐野源左衛門常世でございます。
弟子:つねよ?どこの人? 師匠:上野国佐野、今の栃木県でございます。
弟子:ふーん。
師匠:常世夫妻は僧侶を親切に向かい入れ、粟の粥を差し上げました。
弟子:粟の粥ですか。
貧しいっすね。
師匠:僧侶はありがたく頂き、体も温まりました。
弟子:よかったね。
師匠:ふと僧侶が辺りを見ると家の中に鎧や兜が置いてあるのに気が付きました。
弟子:ワケあり武士ですか。
師匠:それはともかく降り続く雪のせいで寒さは酷くなるばかりです。
弟子:だろうね。
昔の家は断熱材入ってないもんね。
師匠:くべるにつれ元々少なかった薪は底をついてしまいました。
弟子:ありゃりゃ。
師匠:すると常世は丹精込めて作っていた鉢植えの木をくべだしました。
弟子:どんな鉢植え? 師匠:立派な枝振りの松桜梅などでございます。
弟子:で? 師匠:僧侶はもちろん止めるように言いましたが常世は一向に聞きません。
弟子:うん。
僧侶をもてなしたいんだね。
師匠:僧侶は失礼と思いながらも家人の名前や来歴を尋ねてみました。
弟子:気になるよね。
師匠:最初は拒んでいたものの、常世はぽつりぽつりと話しだしました。
弟子:雪国の夜は長いからね。
師匠:鎌倉武士の子であることや熱い魂を語りました。
弟子:熱い魂とは? 師匠:幕府に一大事があれば直ちに馳せ参じる所存でございます。
弟子:武士だなぁ。
師匠:事情を解した僧侶は翌朝再び旅立ちました。
弟子:まさかそれで終わりじゃないでしょ? 師匠:それから数カ月後、常世は幕府の一大事を耳にしました。
弟子:うんうん。
師匠:時至れりと鎧兜を身に纏い常世は勇ましく駆けつけました。
弟子:うんうんうん。
師匠:と、そこに居たのは…………。
弟子:僧侶なんでしょ? 師匠:あの時の僧侶ではありませんか。
弟子:やっぱりね。
誰なの? 師匠:時の執権・北条時頼でございます。
弟子:ほへー。
師匠:時頼は痛く感激し、常世に下野三十六か郷を与えました。
弟子:スゴイですね。
師匠:またあの時くべた松桜梅にちなみ………。
弟子:なになに? 師匠:上州松井田の庄、越中桜井の庄、加賀の梅田の庄も与えました。
弟子:常世大逆転じゃないっすか。
師匠:常世は6万3千石の大名に取り立てられたのでございます。
弟子:人には親切にしなきゃね。
師匠:これが世に言う能の「鉢の木」のお話でございます。
弟子:なーんだ、作り話なの? 師匠:常世のお墓は佐野市鉢木町で大切にされているのでございます。
弟子:じ、実話なんですね。
はふー。
師匠:面白かった? 弟子:面白いです。
素に戻ったんですね。
師匠:鉢の木ってのは「質素だが精一杯のもてなし」って意味があるんだよ。
弟子:あー、いいですねー。
なんか感動する。
師匠:昔の人はなんでも粋な言葉遣いだよね。
的確で爽快。
弟子:ほんとそう思います。
師匠:だからワシらも鉢の木活動で植木鉢を紹介するよ。
- 商品価格:2,750円
- レビュー件数:0件
- レビュー平均:0(5点満点)